春じたいを手に入れるのは難しい。 暖かい風 静かな波音 明るい陽ざし 明るい草花 とんびの鳴き声・・・ 外に出ても何かが足りない。 だから私は探す・・・・ みんなの知らない、春のように笑う子 いつになっても春をくれる子 涙し合って喜べる子 いつもいつも近くにいる そんな女の子 |
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高校1年春 |
人生よ きみにつけられた人生≠ニ言う言葉が、 名字ならば、 僕は求見(もとみ)≠ニ名づけよう。 人生求見 そう、きみは女の子だ。 ずっとずっと きみを思いつめて、 四季が思い出に浸る 僕はきみを、求め見つける きみがいなくなったら、 僕は死ぬかも、しれないな |
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高校1年春 |
夜明けはカラスの起こし合いから始まる。 一人が 小さく みんなに鳴くと、 必ずむらさきぞら空が来る。 カラスは、 仲間を起こし、 トビを起こし、 セミを起こし、 船を起こし、 緑を起こし、 空を起こす。 いつも起きている波音だけが、 それを知る。 |
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高校1年春 |
あの子の役に立ちたい時 あの子の履いている靴を作る人 あの子の机やいすを作る人 あの子の読んでいる本の作者 あの子の夢を作るもの あの子の笑顔を作るもの あの子につながる大切な人 ・・・・・ そして そして 間をおいて、 あの子をただただ 見つめるだけで なんにもできない僕がいる そしてまた、自然に後ろを向いていた・・・ |
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高校1年春 |
人生におぼれるものなら、 「人生なんかいら〜ん」 と、僕は駆け出した。 2km先で、人生が僕を待っていてくれた。 僕は、死なんていつでも手に入るなどと いいわけぬかし、 人生へ向かっていった。 人生には、楽しい明日があった。 あさってもありそうだ。 生きることへの喜びは、 楽しい時しかやってこない それは、自分で作るもの 僕も一つ、喜びの 苗を植えることにした。 |
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高校1年春 |
人間は、 もし自分が良ければ 今にでも 幸せへのキップを手に入れられる。 しかしそこで、乗る汽車を間違える。 汽車の中に ちょっとした幸せがあると すぐその汽車に乗ってゆく その汽車はたいてい 次の駅で止まる。 キップが切れる・・・・・。 向こうに幸へ≠フ汽車が見える 長い長い距離を行き・・・・、 行き着く所に 長い長いもっと長い 幸せがあるに違いない。 あまりきれいじゃない汽車 みんなと一緒で息苦しい汽車 今日は どの汽車に乗れば あなたに会うことができるのだろうか? |
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高校1年春 |
ある音楽を聞いて、 中学校での給食のことを 思い出した いちばん記憶がきついのは、パンだ 大きくて、べったりとした ジャムをぬって食べても のどがカラカラになるパン 時間のない時は、いつも、 牛乳で流し込んだパンーーー そんなに早く給食食べて、 昼休みは何をしたのだろう そうこう思ってまた、 頭の中の一枚の紙に、 すみっこの線と教室の壁が描かれたーーー あの時の思い出が一つ一つよみがえる あの頃に戻りたいのか いやなのか まったく分からないけれど 思い出の小さな光が、少しずつ 明るくなっていくと、 きもち良くなったり ため息ついたり・・・・・ 「おっと、今はこんなこと 考えていてはいられない・・・」 長い思い出の後は、現実もすべて なつかしい。 |
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高校1年夏 |
私は 夕方 夕日に誘われる 海が 夕日への 私だけの光の道を作る 浜の端から端に逃げても、 私の方向に必ず道をつける 海は 私を 夕日の方へ 何としてでも行かせたいらしい 夕日の下は、 私の好きな昼間になっていることを 云いたいらしい ああこう思っているうちに、 夕日が山の上でとける 目に焼きついた光の道、 もうすぐそれさえなくなる 暗い夜が来る |
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高校1年夏 |
ざわざわと 人波込み合う駅の中・・・・。 私は、一人、 家路を思った。 何もすることもなく・・・ 人声ぼやかし 一行を待つ・・・ そんなはずだった。 さっきから、少し気になっていた 少し寂しそうにしてた女の子が、 自然に私に声かけた。 買った切符がこれでいいのかを、 どこのだれでもなく、 先生でもなく、 信用された 私に かるく聞いて来た。 切符の買い方知ってた私は、 その子の切符を調べてあげた。 ざわざわと 人波込み合う駅の中・・・・。 私とその子のお話し続いた。 街中で、うらやむ彼氏と彼女のように 私とその子の二人が並んだ。 「この辺あんまり来ないんですか?」 彼氏が言葉を考え考え 彼女に聞いた。 「お兄ちゃんと前に来たことがあります。」 小さな声で彼女は答えた。 一瞬であるが彼氏には、 やんちゃそうな少年が、 小さな妹の手を引いて 歩いていくのが見えてきた・・・・ どこの子だろうと思って聞けば、 今日は、敦賀でお別れらしい。 「お父さんがそこまで迎えに来てくれます。」 と彼女は言った。 そう言えば春 ーー 私はお父(とう)とけんかして、 社会勉強して来い などと お金を渡され 弟と、4人で初めてここに来て、 ぜんぜん ぜんぜん 知らない人に、 切符の買い方聞いていたかも・・・・ ざわざわと 人波込み合う駅の中・・・・。 時間が妙に早くたち、 サッ と僕らは部員になって 部員にとけ込み ホームへ向かう。 あの子は、一人で電話に向かい、 私は、だれかとあさってを向く・・・・・・ 景色が流れて・・・・階段下りて、 最後にあの子にさよなら言って 手を振った。 元気がよくって明るい姿が見えたので、 私は、少しうれしくなった。 まだまだと、明るい夕方 背を向けて、 明日からの、 長い夏を考えた。 黒く日焼けた生徒と逆の道のりを、 一人、歩いて ここまで来た。 思うといつも、駅が見え、 蒸し暑い コンクリートの街中馨(かお)る。 |
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高校1年夏 |
音をたててゆれる電車には 今日も、たくさんの人がつまって、 いろんな気持ちを、いろいろかかえ 自分の思いを四方八方に向けている。 高校生には高校生の恋物語があり、 おじさんにはおじさんの、今日という人生がある。 眠たそうに、ぽぉーっとどこかに向かい、 どんな道を進むのだろうか さっき隣にいた人は、 僕が、よこに座ろうとしたら 少しスペースを空けてくれた・・・・・・ それぞれが それぞれが 幸せを、 譲り合っていける街。 今日も、ここからさまざまな街へ 人が散る・・・。 |
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高校1年秋 |
放課後の遅く 夜も暗く 重い玄関の扉を開けて 外の風に吸い込まれた 女子生徒が 「さむーい」と一声 消えていった・・・ 扉を開けると 寂しげな秋は消えうせて 今年の冷たい冬を感じた |
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高校1年冬 |
無邪気ににぎった 白い雪だま 君の手の温かさで ダイヤモンドになり 清水になり 銀のつぶが風にまかれる 何故か晴れて鳥の声 冬の空気が シーンと止まった |
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高校1年冬 |
「朝早くから雪のけご苦労さん・・・」 そんな声が聞こえたようだが どうも風が打ち消したようだ。 私にできることは一つ・・・ 時が来ると細い雪のけ道に 生徒が込み合う 今日も青い制服の光が 白い雪にはね返り 私の目に入って来る。 しめった孤独の一日を忘れ 改めて吸い込む冷たい光 風になびくスカートが 私の心に春を呼ぶ・・・ 今もどこかで小鳥が群れる スコップ引きずり玄関へ 無邪気なあの子の足にからむ ぬかるんだ あの雪が憎い |
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高校1年冬 |
私があの子を好きなのは、 今もあの子のあの日の姿が 時々うかんで来るからである。 思い出の無いものに 恋などできぬ。 雨上がり晴れ上がりの 明るいあの日を取り戻すため 私は休む間もなく 命を尽くす。 次の夏、 あの子に心を ぶつけることができるほどの 立派な人になることで |
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高校1年冬 |
僕の夢見た学校生活は、 彼女と毎日、おはよう、さよならを言って、 いつも分からないこと教え合い、 苦しいことは励まし合い 二人で感動したり いっしょに笑った日々だった・・・・ 僕は、この世がいやだ。 なんで恋の話になると、 みんな目の色変えるんだろう 好きという恋の気持ちを、 なんでみんなひやかすんだろう 僕には分かるよ、 みんなみんなうらやましいんだ・・・人間 僕だって、男の子と女の子が仲良くしてると 自然に心を打たれる・・・ 大きな声で 「おしあわせにぃ〜っ」って、 言いたくなる 同じなんだ・・・人間 暗い暗い所に、 ライトがひとすじあって、 そこに、ひざを抱えた 一人の人が、 心の中で、ほえているんだ・・・・ 友達としたいなぁ 女の子の話 友達としてほしいなぁ 男の子の話 みんながみんな 手をつないだ 二人の子を、 囲んであげてほしいなぁ 人の恋を見つめているより、 自分の相手を探してほしい きっと きっと あたたかい ふわふわの恋がまっている 夕焼けの下で 2人いるより 4人いて 4人いるより 6人いて・・・ それが1番いいと思う 僕は、とても 寂しがりやで、 自分にとても自信が無い でも僕は今、 恋を普通に見てあげる、 恋する人にも 手をかしてあげるんだ。 人間・・・・。 |
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高校1年冬 |